新生ツアーステージの名の示す通り、設計開発者がすべてを一から作り直したクラブである。後述するが、ヘッド形状並びに打感など基本性能全てにおいてこれまでのツアーステージを踏襲していない。
アクションスタビリティ設計という概念により901、701、701G、GRすべてにおいて重心点を最適値に設定している。また、おもしろいのはアベレージヒッター向けに設定したGRのみフェースの素材を6AL-4Vチタンを使用しているということくらいである。
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飛距離性能は、中の上という感じだ。前作と比べてみると、初速は若干速い感触があるがこれは打感が少し硬くなったことによるフィーリングのバイアスであり、最後のボールの伸びが足りない感じだ。
BSがスタンダードスペックとしてラインナップさせているシャフト2種類(ツアーAD EV−6S TOUR DESIGN B09-01w)も分析してみたが、
ツアーAD EV−6S→●ブリヂストン ツアーステージX-DRIVE 701 ドライバーTour AD EV-6シャフト(CARBON)
はシャフトが走ってくれる分飛距離性能は比較的高め。
TOUR DESIGN B09-01w→【2008年11月12日発売!】ブリヂストンツアーステージ 新生X-DRIVE701 ドライバーTOUR DESIGN B...
はオーソドックスなしなりを示し、レポートでも飛距離が大幅に伸びたというものはない。
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9.5度でシャローフェースだが、実際に構えてみるとフェース面がよく見える。恐らく、リアルロフトは多めだろう。
意外に感じるかもしれないが、いままでのツアーステージの感覚よりもむしろヘッドの弾きで飛距離を稼ぐタイプの部類に入る。一般アマチュアゴルファーにとっては、いままでのツアーステージXシリーズよりも簡単に飛ばせるクラブに仕上がっている。
つかまり具合は良いとも悪いとも言えない。
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BSの主張としてはこの701が一番操作性を重視したスペックということであるが、実際にRatingGateプロスタッフが分析を進めると、意のままに〜という特性は示していないようである。球を打ち分ける技術のある上級者には不満が残るであろう。
どちらかというといろいろな球筋のボールを打つよりも直進性を求めたクラブである。
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まず普通にアドレスに入ってみると、思いのほかヘッドの座りが良かった。昨今の各種メーカのソールデザインはバラエティに富んでいるため座りが悪いモデルも多い中、良く研究されているといえる。そのあたりはさすがと言えようか。
ヘッド形状についてはブリヂストンのホームページに図入りで詳しく解説しているので参考にしてほしい。
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先ほども述べたが、従来のツアーステージのドライバーに比べ弾き感が強い。手に来る感触は固く感じ、いままでのツアーステージのユーザーは若干違和感を感じるだろう。
それでも同時発売の他のヘッドモデルに比べれば打感は柔らかいのだが。
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X−DRIVE701に関しては、メーカーはRシャフトのスペックをラインナップさせていない。ターゲットゾーンは44m/s〜となるであろうか。
ただ、極端に球の回転数は低くはないので、GRや901のヘッド形状が気に入らないのであれば、低ヘッドスピードでも使用しても何とかなりそうである。
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毎度のことであるが、今回も純正スペック(ツアーデザイン)は飛距離性能の面から優先されるべきではない。試打した中ではツアーAD EV−6Sが比較的相性が良いようである。
また、読者の方からの要望が多いクレイジーシャフトとのスペック構成に関しては、今回は推奨を控えておきたい。最高の性能を発揮できるポテンシャルを見いだせないためである。(基本性能の向上については期待は出来る。)
( 注 BSのその他のスペックについては今回は調査は行っていません。ヘッドの総合性能を分析し、必要性がないと判断しました。)
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